彼の本棚

私の部屋の青色の本棚の中には

本は、入ってはいない

 

 

ハチワレ猫の彼は

鋭い爪を背表紙の角に引っ掛けて

引っ張り出し、鋭い歯で噛んでいく

そして一冊ずつ落としていく

 

何度注意しても聞き入れず

私の大切なお気に入りの本は

更に食いちぎられる

 

 

しばらく攻防は続いたが

本棚だから本を入れるという考えを捨て

彼のキャットタワーを少しだけ私が借りて

棚として使うという風になり

一年以上になる。